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パッシブデザイン 建築

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茨城県水戸市元吉田町328-3

コンセプトconcept

換気および通風計画

換気」とは、「①常時(年中かつ24時間)、②出入り口(給気口、排気口)を明確にして、③必要な量(0.5回/h以上)の新鮮空気を取り入れ、汚染空気を排出すること」。 
※ 換気は、空気をコントロールすることであるが、「隙間風」は空気をコントロールできない。つまり「隙間風」は、温度差と風任せで動くので、その出入り向き(給気と排気)が変わってしまい、換気量も定まらないため「換気」ではない。(「パッシブ自然)換気」は空気をコントロールできるので、「換気」である。)
通風」とは、住宅内の空気の流通の悪いところにも、いかに空気の道をデザインして、新鮮な空気を通わせ、よどみをなくすこと。この空気の流れをデザインして、動かすことを「通気」と呼んでいる。
本来は、内(汚い空気)と外(新鮮な空気)の空気を物理的に入れ換えることを「換気」と呼ぶのであろうが、「通風」又は「風の道」をデザインしていない住宅内では、よどみのない「通気」はできず、「いわゆる機械換気」だけでの現状は、そこのみの換気だけで大半よどみを残している。

換気経路と気密性; 「爽やかな空気は、単にきれいだけではなく、動いていなくてはらない。」ので 
⇒ (室内の温度差が少なければ)、気密が高まるほど、計画換気は適正に働くので、気密性を高めて、「通風経路」を循環させながら効率的に換気する。「通風経路」は、家全体に「よどみ」ができないよう立体的に「空気の流れをデザイン」し、そして有害物質の排出や湿度の調整のための換気を行う。 ⇔ なお、「熱損失」も換気伴なって排出されている。 

パッシブ換気(住まい方・しつらい)床下暖房のコンビネーション
(1)自然通風の道; 空気は自然の圧力差にしたがって流動するので、「風力や温度差」の間に生じる「空気の圧力差」を意識し、平面的ではなく立体的に、パッシブ建築デザイン的計画と工夫をする。 
① 風上側と風下側との圧力差によって取入れる「交差換気法」の利用;
南⇔北の「風の道」、さらに全方位の「風の道」を確保し(地窓や欄間窓、吹抜け面の内窓、通気ガラリや屋根裏の活用)、自然の「通風」と「換気」の経路を確保する。(※開口部の位置、特に高さがきわめて重要になる)
② 暖かい(汚れた)空気は上昇し、冷たい空気は下に沈むパッシブ「煙突効果」の利用;
冬期の日中は、天窓を閉めて外形ブラインドを開け(日射熱が得られないときは閉める)、ダイレクトゲイン(日射熱)を取り入れ、上昇気流を利用して排気トップから排気する。(パッシブソーラと排気煙突利用方式
夏の日中は、室内より外気温度の方が高くなる条件下で外気を通風する場合には、内外温度差により、室内では基本的には下降気流が生じてしまう。したがって、熱気が溜まりやすい室内の一番高い所に設置した「外型ブラインド付天窓」から排熱した後、遮熱閉口を行い、しかし再び、暖かい(汚れた)空気は上昇するので、浴室等の高い位置に設置した補助換気ファン(夏モード)で換気(第3種換気)を行う。
但し、夏の夜中から早朝にかけて外気温度が低下する条件下では、反対に上昇気流が室内で生じるため「外型ブラインド付天窓」を開放して排気すると、北側換気窓(地窓)から冷風が侵入(給気)、「天窓」や南側高窓を開放して排気して換気を行う。 ⇒ 同時にパッシブ効果として、コンクリート等の蓄熱体に冷気が「蓄冷」される
(2) 換気量の調整; 湿度感知センサーの「アエレコ調湿換気システム」(湿度によって各部屋の使用状況や環境に応じて換気量を調整する換気システム。室内湿度が上がると換気口が開き喚起を促進、湿度が下がると換気口がとじる)で給・排気口の開閉率を調整、または温度によるサーモスタット「サーモフレッシュ」センサーを設置し、調整する。さらにはダンパー等で自動制御する。
(3) 春や秋は、できる限り新鮮(できれい)な外気を、小窓、または風向きによっては縦スベリ出し窓から呼び込み、直接クリーンゾーンに入れる。
(4) 窓を閉めたときの換気と通風のデザイン; 第3種換気(給気口;風樹、司コーポレーション株式会社)を、温度差・風力差を利用した「パッシブ(自然)換気」の自然流風の道(通風経路)にのせて行う。 
 
 ※「24時間機械換気システム」では、新鮮な空気を「汚れたダクト」に入れている事実や真冬に壁の給気口からは冷たい空気も入ってくるので閉めてしまうという現実、また「熱交換式換気システム」で、排出される暖かい(汚れた)空気から熱を回収し、流入する新鮮な空気に「熱」と「汚れ」と「悪臭」を受け渡す劣悪な換気をしている詐欺的実態を是正する。
(5) 気流(風量と風速)のコントロール ⇒ 縦スベリ出し窓、オーニング窓、(室内)ジャロジー窓、ルーバー
6) 屋内全体に「よどみ」をつくらない「換気」は、一方で理想的な空気の流れをつくりながらも、副作用として屋内全体に「」も伝えてしまう。 
 ⇒ Office(パブリック空間)は、基本的に「内循環」を採用し、個室の床面や間仕切り壁などからの給気と排気(リターン)の両方を設置、部屋はドアで密閉できるようにしておく。(防音対策)
(7) トイレ、浴室こそ常時排気口が必要への注意事項 ⇒ 第3種換気の場合、換気ファンのスイッチがOFFの時、風圧や温度差の状況で、逆に給気口になってしまって逆流現象が起き、汚染空気が滞留・逆流するという反作用が起きている。
 ⇒ 対策; 壁の上方や天井に、換気経路の出口をデザインし、排気ファンを設置する。
(8) クロゼットなどの床は「通気ガラリ」を設え、扉は通気性を確保し、排気レジスター等を設置、「風の道」としても使用する。
(9) 面格子やルーバー


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