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パッシブデザイン 建築

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茨城県水戸市元吉田町328-3

コンセプトconcept

パッシブ暖房計画(Passive Heating ) & 「床下暖房」

(Passive Heating tactics具体策)
(1)パッシブソーラデザイン戦略; 直接的に太陽エネルギーを取得(ダイレクトゲイン)・集熱するため、建築デザイン的に工夫して積極的に取入れる。できるだけ動力(機械設備)を使わないで、「快適居住環境(Comfort)」を求める。
 ⇒ パッシブソーラシステム」の構築・成立:  
step1;建物の高気密化(換気損失対策)・高外断熱化(貫流熱損失対策)を行い、保温(省エネルギー化)の環境をつくる。
step2;太陽の日射を直接的に(ダイレクトゲイン)蓄熱体に「集熱」、20180208_外気温-0.3度・室内温35.3度(ダイレクトゲインによる集熱) 
step3;「蓄熱と熱容量」と「放熱」との収支を計算・考慮して、室内の温度変化を少なくする建築的パッシブデザインの設計・工夫を行う。(建物自体の熱容量を大きくし、昼夜室温の温度変動を抑制させ、屋内全体に熱(通風)を自然に循環させ、全室の暖冷房を行い、結露を防ぐ) 
またそのための、①日射の透過材(ガラス)、②断熱・保温材(とその施工技術)、③適切な蓄熱材を利用する。  
 ⇒ 「パッシブソーラシステム」の成立

太陽の日射を直接的にダイレクトゲイン、躯体の床土間・躯体壁等の蓄熱体に集熱



20180208_外気温-0.3度・室内温35.3度(ダイレクトゲインによる集熱)
 


20180130 昨夜からの降雪が積雪
 直接的に太陽エネルギーを取得(ダイレクトゲイン)・集熱した床土間・躯体壁(集熱蓄熱体)の輻射熱及び温めた空気を対流・伝導循環させ、全館に伝えて暖房換気を同時に行う。(※床付近の寒さを排除すれば、自然と、天井付近の暖かさは居住域下レベルへ降りてくる。) 
⇒ 「対流」と「輻射」を組み合わせた熱伝導・輻射方式 ⇒ 「除寒する暖房へのパッシブデザイン戦略

(2) 自然対流式床下暖房換気システム」(特許第4392508 号)の導入
 補助的な熱源に、深夜電力蓄熱式電気暖房機(電源ブレーカーで運転台数を制御)による「蓄暖」を、空気循環のルートと形成を考慮しながら床下や地下室に設置し、「床下土間空間」を給気経路と予熱帯に利用する。その対流・伝導により、一階の床を暖め、さらにコンクリート床面からの輻射(熱が電磁波として運ばれる現象)による(電磁波)供給を行いながら、
①、南側窓下に設けた開口の「床ガラリ」で開口部の冷輻射・Colddraftをカバーリングしながら押し上げ、しかも結露対処し、及び「床面輻射」 → 「階段」や 「LD吹抜け」(up) → 「吹抜け面の内窓等」 又は 屋根裏(一部排気) → 「玄関ホール・吹抜け(down用)」 → 「1Fホール・床ガラリ(return)」 → 「床下」へ戻る(一部排気)経路・流れの 「外循環」。 
②、さらに「通気用ふかし壁」の真下に専用放熱器を設置し、積極的に暖めた空気を上昇させ → 「2F床通風ガラリ」 → 「2F」 → 「リターン通風ガラリ」 → 「1F天井通気口(down用)」または「吹抜け(down用)」 → 「床下」(return)へ帰る(一部排気) 「内循環
この二つ経路を併用組み合わせて、室内全体に暖気及び輻射熱換気を同時循環させ、全室暖房を行い、結露のない快適な居住環境を形成・養成する。

上記のようにして、上下、南北間に適切な(少ない)温度差をつくり循環させるが、ところが、暖気循環量が多くなると各空間の空気温度に差がなくなり、空気が動くための圧力差が小さくなる。このようにして、温度差が小さくなったということは、すなわち暖房が適切に行われているということになる。
一方で、この「容認する温度差」をどのくらいにするかで「蓄暖」や開口部をコントロールすることになる。 
⇒ 開度調整が可能な通気ガラリや換気扇(温度や湿度感知センサー)の採用。

(3) ダイレクトゲイン(日射)と開口部の熱損失との収支対策 ;
⇒ 建具(断熱サッシガラスと障子)の重ね使い。例えば、Low-Eガラスを使用すると熱貫流率(1.5)は低くなるが、日射透過率(0.47)も小さくなる。 しかし、ガラスサッシの内側に障子を立て込み、建具の重ね使いをすれば、日射の取得時は障子を開けて日射透過率を下げずに集熱ができ、夜は障子を閉めて断熱性を高め、熱貫流率(1.7)、熱損失を抑えることができる。
(4) 床下土間コンクリートの蓄熱体を活用; 
⇒ 大地は巨大な蓄熱層であり、地中の温度は年間を通して変化が小さい。深さが2m以上になると安定した床下温度を確保できる。さらに地下5メートルの安定層まで繋がるとき「無限の蓄熱体」(およそ15℃~18℃程度)となる。それ故、しっかり基礎外断熱(基礎周りのべた基礎下1メートル程度の断熱を含む)をし、家全体の断熱を高めた場合、地中の熱は足し算され、低めでも、「除寒効果」で寒く感じないので、輻射熱の自然で健康的な冬期を楽しめる。
⇒ 基礎下の地下層は、冬でも、巨大な蓄熱体として、冬の室温の安定に寄与する。
※ 基礎外断熱(+スカート工法)の強化において、土間床に断熱材を施工し、地盤への吸熱を防ぐ断熱強化は、住宅全体の熱損失で比較すると、例えば、床下温度が30℃の場合で1~2%程度の熱損失を低下させるに過ぎない。この意味で特に、基礎土間下の断熱強化の必要性は少ない。

(5) 土間床(蓄熱体)を直接的、間接的(木造床を土間床の上に架け、間に空気を循環させる等)に活用、さらにテラコッタ仕上げ等の「蓄熱床」で建物自体の「熱容量」を多く確保し、「集熱」 「蓄熱」したエネルギーを輻射放熱して利用する。  
6) 床下暖房機設置位置と1F床材質の吟味; 南側の①Officeの机下、②Family Diningのキッチン前とdining table下、③北側の琉球和室の掘りコタツ仕様などと、床下暖房機設置位置とをよく考慮し、熱伝導性と蓄熱量のよい床タイルや天然石材、そして小上がり床材は通気も良い無垢材・畳等の材質を吟味し敷設する。
(7) パッシブデザイン的発想の風対策; 
漏気量は風速に比例する」 ⇒ パッシブデザイン的対応は「風を防ぎながら、風を取入れる」 
⇒ 風を防風またはそらして、建物への風当りを弱めるための建築的パッシブデザイン上(風除室)や外構計画上(その取り巻く周辺の「ミクロクリマ(微気候)」生垣・樹木)の工夫をし、気密性能を高め、断熱材の効果を発揮させる。 
(8) 過乾燥対策; (屋内・全室暖房と換気による冬季の乾燥弊害) 
 日本の冬はかなり低温で乾燥しているので、気密性のよくない家の場合、暖めれば暖めただけ外気以上に乾燥することになる。しかし加湿をすると窓や暖房していない部屋や押入の隅、壁の内で温度差による露点が生じ、結露するという問題を抱えてきた。露点表Dew point.pdf へのリンク

 しかし、The Heart-Hills Villaパッシブ暖房では、その①高い気密性は、冬の低温乾燥空気をシャットアウトし、②高外断熱性を発揮させ、③安定した蓄熱体(輻射)、④よどみのない換気・通風は、屋内全体の温度差をなくし、結露をなくす。しかも新鮮な空気を必要最小限かつ効率よく取り入れ、熱損失を抑えることができる。 
特に、冬の乾燥対処(又は夏の多湿対策)には、特に高気密が重要であり、室温は同一でも、(冬には)湿度が高いほうが暖かく感じて、快適度は高い。



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